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イノベーションを推進する管理会計?
- 2013/10/27(Sun) -
今日、京都大学で開かれた管理会計学会に参加してきました。

統一テーマは、「イノベーションの管理会計」

それぞれのご報告は様々な切り口で示唆に富んでいました。

特にトヨタの社長の右腕と言われる土井正己氏のプリウス開発を可能にした、理念・組織・技術、そしてマーケティングの変革についてのご講演は本当に示唆に富んだものでした。

ただ、イノベーションと管理会計を関連づけるということそのものに違和感を持ったのは私だけだったのでしょうか?

「ストーリーとしての競争戦略」で有名な楠木建先生はこんなふうにおっしゃっています。

ちょっと長くなりますが、重要だと思いますので引用します。(文芸春秋11月号より)

 ここでカギとなるのは『イノベーション』と『技術進歩』は全く別の概念だということ。古くからあった『進歩』の概念では説明できない現象だからこそ、『イノベーション』という概念が生まれたのです。多くの人がこの肝心のところを誤解している。

<中略>

進歩とは、特定の次元の上で価値が増大していく連続的な現象を意味します。例えば、携帯が薄くなる、画像が鮮明になる、消費電力が少なくなる-これらは全て技術進歩です。イノベーションではありません。
 これに対して、イノベーションの本質は『非連続性』にあります。従来の価値の次元の上でどこまで前進したかは問題ではありません。価値の次元それ自体が変わる。ここに非連続性の正体があります。

<中略>

経営学者のドラッカーは『なぜこれが今までなかったんだろう』これがイノベーションに対する最大の賛辞である、という言葉を残しました。

<中略>

2001年に発売された初代ipodは最先端の技術が使われた商品ではありませんでした。

<中略>

では、ipodの何が『非連続』だったのか。それは、これまで供給側にあった音楽の編集権を、ユーザー側に移したことにあります。

<中略>

イノベーションとは、非連続的なものである以上、そもそもめったに起きるものではありません。『イノベーションを連発して-』などと安直に言いますが、イノベーションの本質を理解していない人の物言いです。

<中略>

クック体制のもと、最近のアップルは、明らかにイノベーションよりも技術進歩を志向しています。ジョブズ時代には考えられなかったほど、ユーザーの声を聞き始めたというのは象徴的です。イノベーションはユーザーの声を聞いて出てくるようなものではありません。『もっと薄くしろ』『電波を良くしろ』という具合に、既存の次元の延長でしかニーズを表明できないからです。



 マネジメント・システムの権化のような管理会計(私の専門は管理会計ですから悪い意味で言っているのではありません)が果たしてそのようなイノベーションに貢献する可能性があるという前提にたつ、

今回のこのような命題設定そのものが果たして的を得ていたのだろうかと、生意気にも感じているのです。

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