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企業の安全性を見る視点
- 2007/10/01(Mon) -
 9月17日のブログで、流動比率という経営指標は全く役にたたないというお話をしました。

 また、翌日の18日には、「今後経営指標についての考えを述べる」旨予告しておりました。

 今日は、安全性、つまり「企業の倒産しにくさ」をどう見るかということについて、基本的事項を整理しておきたいと思います。

 まず、流動比率が全く使い物にならない理由のひとつが、流動比率はお金のストック面しか見ていない(しかも間違ったやり方で)ということでした。

 流動比率の理屈は、流動負債を現にある流動資産で返済するという、ストック面にのみ着目しているというわけです。

 これは、個人で言うと、たとえば、住宅ローンを抱えたサラリーマンが、ストックだけ、つまり現に手元にある資産のみでローンの返済をするという極めて特殊なケースを想定していることになります。

 つまり、フローである給料やボーナスを一切無視しているわけです。

 実は企業の場合も、借入金は毎年のキャッシュフロー(フリーキャッシュフロー)で返済するのが通常の姿です。ストック、つまり手元の資金などに頼るというのはフローを期待できない特殊なケースということです。

 従って、正しく企業の安全性倒産しにくさ、あるいは支払能力)を見ようとすれば、ストック面だけでなく、フロー面をしっかりみておく必要があります。

 というよりも、支払能力に関して言えば、流動比率が言うようなストックよりも、むしろフローが主役であるわけです。

 フロー面の評価については、例えば長期有利子負債倍率(債務償還年数)は重要な経営指標です。

 この指標は、「長期有利子負債(長期借入金+社債)(注)÷営業キャッシュフロー(注)」で計算されますが、1年間の営業キャッシュフローを全て長期有利子負債の返済に回した場合、何年で返済が可能かを示します。

(注)この指標の分子は長期有利子負債です。短期借入金等は、正常な経営を維持している限り本来金融機関は安定的に供給してくれますので、返済対象からははずします。
 営業キャッシュフローは、キャッシュフロー計算書を作成すれば正確な数値を得られますが、簡便法としては、「当期純利益+減価償却費」で計算することもできます。


 一方、ストック面の評価としては、保有するキャッシュの処分可能性を見る必要があります。手元に同じだけキャッシュを持っているとしてもその中身は企業によって様々です。

 全てが自由になるキャッシュなら、それにこしたことはありません。しかし、企業によっては見かけ上多額のキャッシュがあっても、近い将来の納税引当金であったりします。

 保有するキャッシュの処分可能性については、キャッシュパワー・ステートメントという計算書を作成することで一目瞭然となります。

 キャッシュパワー・ステートメントをしっかりと見れば、その他の安全性に係る経営指標はあまり必要はなくなります。

 キャッシュパワーステートメントについては、こちら→http://www.herbist.co.jp/topics/topics.htmlをご覧ください。

 ただ、比較的まともな安全性に係る経営指標を最後に取り上げておきます。
  自己資本比率=自己資本(=概ね純資産の部)÷総資本
    自己資本は返済の必要のない資金源であるから、比率が高い方が良いとする。
    比較的あてになる経営指標です。
  借入基金依存度=(有利子負債+割引手形残高)÷(総資本+割引手形残高)
    借入金の比率が高いほど危険とするものです。
    確かにこの指標が倒産との相関関係が高いということは、以前あるシンクタンクの実証研究で証明されています。


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コメント
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「金持ち父さん、貧乏父さん」のロバート・キヨサキ氏が考案した、「キャッシュフロー・ゲーム」というのがあります。
これは、人生ゲームのようなもんですが、より金銭に焦点を当てています。

ここでの第一段階のクリア条件は、プラスのキャッシュフロー(CF)を増やして、不労所得が総支出を超えることです。
決してストックしたキャッシュではありませんでした。
ストックしているキャッシュがいくら莫大でもそれは、投資や資産を購入する一時金にしかならなく、淀みなくお金を循環させながら増やすことだという理論に基づいています。

企業経営は特にこの考え方が重要といえますね。

櫻井様のおっしゃるとおり、フロー・・つまり流れですよね。
どんな清流でも流れがなくなれば、濁るんですから。
2007/10/01 17:21  | URL | 徳山 #-[ 編集] |  ▲ top

--
そうですね。
ただ、ストックを軽視しているわけではありません。
フローの結果としてのストックがあるわけで、フローを無視した論理展開では議論にもならないと思います。
2007/10/04 22:13  | URL | 南の冠座 #-[ 編集] |  ▲ top


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