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損益分岐点
- 2009/08/15(Sat) -
 今日の日経誌面での「損益分岐点」の解説、ちょっと気になったので、コメントしておきます。


損益分岐点<日本経済新聞2009年8月15日朝刊13版3面(総合)掲載の記事より> 

▽・・・企業のコストは売上高(1)に連動して増減する原材料費などの「変動費」と、売上高にかかわらず一定の(2)、人件費や減価償却費など「固定費」に分けられるが、売上高が固定費変動費の合計と一致する水準(3)を「損益分岐点(4)」と呼ぶ。売上高がこれを超えると、企業は利益を出せる。
▽・・・損益が悪化すると、企業は固定費の削減に乗り出すことが多い。短期間で確実に効果が見込めるためで(5)、今回の収益の落ち込みに対応した人件費カットや設備投資の抑制、研究開発の絞り込みなどは固定費の削減だ。変動費を下げるには製品設計の見直しや、高付加価値品の開発などが必要で、時間がかかる(6)



細かいことも含めて、少しコメントします。
(1)
売上高などの営業量とするべきでしょう。製造業では売上高の替わりに、生産高や稼働時間などといった指標を使うことも多いですね。
(2)
この解説が多くの人に誤解を与えます。固定費とは、一定の費用ではありません。固定費とは売上高のような営業量とは無関係に発生する費用という意味です。
一定と定義することから、変動する固定費、例えば広告宣伝費、販売促進費、交際費等々を変動費と誤解する人も少なくありません。
(3)
「一致するときの売上高を」とするべきでしょう。
(4)
正確には「損益分岐点売上高」です。損益分岐点には、これ以外に「損益分岐点販売数量」などもあります。
(5)
固定費の削減は、それよりむしろ不況抵抗力を高める意味を強調するべきかと思います。固定費を変動費化することによって、不況抵抗力を高めることができます。
また、短期的に業績を向上させるには、固定費よりも変動費に手をつけた方が効果的であることが多いと言えます。何故なら、材料費や外注費といった変動費は外部購入原価であり、削減することで直接的に費用が削減できますが、固定費の多くは人件費や減価償却費であり、生産性を高めてもすぐに減少させることは簡単ではありません。
(6)
これは事実とは異なる気がします。例えば日産自動車のV字回復初期(平成12年度・13年度)におては、確かに固定費も減少していますが、同時に材料費や運賃及び発送諸費といった変動費も大幅に削減されています。固定費よりも変動費の削減の方が短期的には効果的であることは常識ですね。


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