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有害物質、深海生物に蓄積
- 2007/09/03(Mon) -
 今日、気になる新聞記事がありました。

 「有害物質、深海生物に蓄積」という記事です。1970年頃に世界で使用されたDDTが今頃深海生物の体内に蓄積していたのです。その他PCB、更には家電製品の匡体などに含まれる臭素系難燃剤までもが検出されたということでした。

 注意しなければならないと思う点は、次の2つです。

 ひとつは、DDT、「そんな以前に使われた物質が今頃」ということです。でも、これ何も不思議ではありません。どんなに古かろうが、自然に分解されないような自然に異質で難分解な化学物質は何年経とうが自然環境の中に存在し続けるのです。つまり、時間は化学物質汚染を解決するための要素にはならないことがわかります。

 二つ目は、「家電製品の匡体の添加物などというものが、何故深海生物の体内にあるのか」ということです。ここには食物連鎖が関係しています。最初はプランクトンなど微生物の体内に入り、それが食物連鎖によって遠く離れた場所に運ばれるわけです。そしてその時忘れてはならない現象があります。即ち生物濃縮です。

 生物が、外界から取り込んだ物質を体内に高濃度で蓄積し、更に食物連鎖により上位の生物に濃縮される現象のことを生物濃縮と言います。これによって、当初は微量であったものが、高濃度に濃縮されるということです。時には、自然状態の数千倍から数万倍にまで濃縮され、生体に悪影響を与えることがあるということがわかっています。

 そして、回り回って様々な意外なところにたどりつきます。いずれは食物連鎖の最上位にいる我々人類の体内にも確実にたどりつくことになるのです。つまり、地理的な距離や当初の濃度も、化学物質汚染には意味がないということがわかります。

 ところで、このような有害物質についてはEUにおいて特に規制が強化されつつあります。ELV指令においては、2003年7月以降EU内での販売車について「鉛」「水銀」「カドミウム」「六価クロム」の使用が禁止されました。

 また、RoHS指令では、広範な電気電子機器を対象に、これら4物質の他に「PBB」「PBDE」(臭素系難燃剤)についても2006年7月以降全廃になりました。

 更に本年6月より施行された、REACH(Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)においては、更に広範な規制が設けられています。

 このようにEUが、これら化学物質の使用そのものを制限しようとする理由は、上記のような科学的な事実があるからです。

 一旦作り出して、使用した有害な重金属や難分解な化学物質は、完璧なリサイクル・システムが機能しない限り、いずれは廃棄され、自然界に拡散し、生物濃縮され回り回って環境や人類をはじめとした生物の健康を害することになるわけです。

何故なら、「物質は決して消えてなくならない」(物質不滅の法則)し「物質は拡散する傾向にある」(エントロピーの増大)からです。

 完璧なリサイクル・システムを作るのか、製造・使用そのものをやめるのか、今世界は後者の方向を指向しつつあります。

 とするなら、ある日突然規制の対象となるような物質への依存から一刻も早く脱皮することが、企業にとってのリスク回避の道ということになります。


「そんな話、私には無関係」などとおっしゃらずに、
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