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不可解な貸し渋り
- 2008/01/13(Sun) -
 知人のクライアントが次のような状況になっていると聞きました。

 ・主力取引銀行から、当座貸越枠の解除を要求されている

 ・これまで、当座貸越の実績は、概ね1千万円以内であった

 ・損益は過去5期連続黒字であり、もちろん粉飾もない

 ・正常な運転資金(注)の額は上記当座貸越実績の数倍ある

 ・担保は第一順位で十分余裕のある額の根抵当が設定されている

 この状況で貸し渋りがあるというのは、常識では考えにくいわけです。

 これ以上の情報はありませんが、このブログの読者の皆さんの中に、「この視点が抜けているよ」ということがあったら、是非コメント下さい。

(注)
 この図は貸借対照表の流動資産と流動負債の一部を切り取ったものです。
正常な運転資金

 左側に営業資産(売掛債権および棚卸資産)①が存在するということは、そこに資金が寝ている状態ですから、その分の資金を何らかの方法で調達しなければなりません。
 この資金源としてはまず、右側に表示した買掛債務(買掛金および支払手形)②があります。この買掛債務は、仕入先等から支払猶予を受けている負債、言葉を換えると仕入先等から資金を無利子で融資してもらっているということができます。この買掛債務もほぼいつも一定額存在する安定的な資金源です。
 しかしながら、ほとんどの製造業や卸売業などでは、営業資産①は買掛債務②を上回ることになります。このことは、③の部分が資金不足となるということを意味しています。そして、多く場合、不足資金は金融機関からの短期借入金で賄われることになります。
 この図表の中の資金不足③に対して行われる短期の借入のことを、金融庁は「正常な運転資金」と呼んでいます。
 企業が正常な営業活動を行っている限り、商品の売上代金の回収などによる資金がこの部分の借入額に対応していますので、金融機関側としてはリスクが少ないと考えられるわけです。
 したがって、企業が正常な営業活動を行っている場合には、この部分つまり「正常な運転資金」については安定的に資金を供給してくれることになります。
 つまり、短期とは言っても実質的には、金利さえ支払っておれば、返済期限が到来したら手形を転がしたり(コロガシ手形貸付)、もしくは当座貸越の形で常に安定的に資金の供給が受けられると言うわけです。



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コメント
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ありえないことですよね。
ただ、少し気になったのは棚卸資産です。
これも常識外ですが、銀行の棚卸資産評価が限りなくデッドストックの評価に近づいていれば貸し渋りも考えられなくはない、と言えるのではないでしょうか。
常識外と書いたのは、銀行は棚卸資産の評価は基本的にできないと私は考えるからです。換価できるかどうかは企業側の情報提供に依存しているのが常識的では、と考えています。
2008/01/14 14:02  | URL | のび太 #-[ 編集] |  ▲ top

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のび太様

そうか、その点がありますね。
とすると、不良債権やその他BSの時価評価結果が劣悪などということも考えられますかね・・・
2008/01/14 14:06  | URL | 南の冠座 #-[ 編集] |  ▲ top

--
私の経験の中で、銀行の態度の急変の原因では
1.決算内容に粉飾(またはグレー、不適切)のイメージ判定をされた:前出コメントに似た感じ
2.代表者の借金など、個人部分での不適切が発覚した
3.人間的関係として、銀行担当者との軋轢があった
4.稀な例として、親会社や他社から銀行への、取引停止の圧力がかかった

4.は、過去2件だけ、経験しました。
1件は、グループ会社の中で、躍進を続けるその法人代表が、親会社オーナーに嫌われ、自社ビル建設中に、突然の融資打ち切り→成長中、驚きの倒産
もう1件は、取引先大企業の社長の逆鱗に触れた中小企業の同様の扱い

私だったら、とにかく、急ぎ、裏をさぐるかなあ・・・
紙面に見えない何かがありそうかもです

不遜なコメント、ご容赦ください
2008/01/14 23:38  | URL | りりあん(荒添) #-[ 編集] |  ▲ top

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りりあん様
一度ご返事投稿したんですが、何故か消えてしまってまして・・・
改めて、
その知人(銀行出身のコンサルタント)とその後話をしてみると、どうやら1はないようでした。
2あるいは3は可能性あるかもしれません。
知人は、一度その先に訪問してできれば銀行にも同行して探ってみると言っていました。
貴重なご意見ありがとうございました。
2008/01/17 23:57  | URL | 南の冠座 #-[ 編集] |  ▲ top


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