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ROEの使い方
- 2007/12/05(Wed) -
 ROEの分子は、「一体何故金利及び税引後利益になるのでしょうか?」という昨日の問、おわかりですか?

 ROAは与えられた総資本の運用の上手さを測定するためのものですから、資金の調達方法やその時々の税制によってその結果が左右されることがないように、金利・税前の利益が分子にきます。

 ROEは算定する目的が全く異なります。

 ROEは、株主にとって、その企業に投資することによってどの程度の利回りが得られるかということを知るための指標です。

 従って、金利も税も全て控除したネットの利益が分子に来る必要があります。

 ところで、ROEは下の図の様に分解することができます。

ROE.jpg


 つまり、売上高対当期純利益率(収益性)×総資本回転率(資本効率)×財務レバリッジ(負債の大きさ)の3つに分解されるわけです。

 この結果、利益率を高め、資本効率を高め、そして負債を大きくすればROEが高まることになります。

 「えっ?、負債を大きくすれば・・・?」と思われたでしょう。

 そうなんです。ROEは分母が株主資本ですから、株主資本が大きくなれば当然数字が小さくなります。

 そこで、株主資本に頼らずに、借入金などの負債に頼ることによって、ROEを大きくできるわけです。

 例えば、税前で10%の利回り(ROA)を確保できる事業があったとします。税は仮に50%と仮定します。

 いま、株主資本1,000万円だけで事業を行ったとします。

 そうすると、1年間で税前100万円、税引後で50万円のリターンになります。結果、ROEは50万円÷1,000万円=5%となります。

 そこで、金利5%で2,000万円の借入を行ったとします。

 そうすると、運用資本合計3,000万円で税前10%ですから、300万円になります。ここから金利2,000万円×5%=100万円を控除すると、税前利益は200万円、税引後で100万円、結果、ROEは100万円÷1,000万円=10%となるわけです。

 結局、借入金に対する利率がROAを下回っている限り、借入をして事業をした方がROEは高くなることがわかります。

 このことをレバレッジ効果などと呼びます。

 ただ、あまりにも借入が膨らむと財務の安定性を損ねますから、限度をわきまえることは大切です。

 借入は概ね年間の営業キャッシュフローの最大でも10年分以内に抑えるというのがひとつの基準になります。

 それから、ROEの弊害がもうひとつあります。

 それは、ROEを重要視しすぎると、利回りの高い事業にのみ絞り込むことになり、結果として縮小均衡に陥るということです。

 経営指標を活用する際には、その意味と限界をよく踏まえておくことが重要です。


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経営指標、何と誤解が多いことか!

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