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変動費とは何か?
- 2007/11/26(Mon) -
 昨日の記事で、製造業における金型費は変動費か固定費かということを話題にしました。

 まず、純粋な意味で変動費かと言われると答はもちろんノーです。

 金型費は、生産高が一単位増加したからといって、その分増加するような性格の原価ではありませんからいわば当たり前です。

 ただ、それだけではこのことをテーマにした意味がありません。

 金型は生産量が増加すると、消耗し取り替えで制作したり、あるいは能力増強のために追加で制作したりされます。

 したがって、中期的にみると生産高に連動して増加していきます。

 このことは実は通常の製造設備においても同じことが言えます。
 
 ただ、金型の場合、製造設備よりも耐用期間が短いといことから、変動費として扱ってもよいのではないかとの議論がおきるのだと思います。

 実は、このことはあまり解説書などにも言及がないのですが、要は、一体何を目的に固変分解をしようとしているかが、大事なわけです。

 たとえば、非常に短期の日常の意思決定、たとえば「ある製品の注文が新たに10個入った。そのことによって増える利益はいくらか?」とか、短期的な価格政策(一時的な値下げなど)などといった際には、金型は固定費として扱います。なぜなら、「製品1個当たりいくら」という形でかかってくるものではないからです。

 一方、年間の利益計画を立てようとする場合にはかなり微妙になってきます。

 たとえば年のうちに、何度も取り換えが必要なケースでは、明らかに年というスパンで見ると金型費は生産高に連動してきます。

 ですから、このようなケースでは、利益計画策定においては、金型費を変動費的に扱うことになります。

 要は目的によって、変動費・固定費の判定は異なることがあるということを知っておく必要があります。

 そして、このような状況はさまざまな業界でみることができます。

 路線バスや、定期運航列車、定期船などの燃料や電力費、これらは乗客な荷物一単位ごとに増加する費用ではありませんが、年というスパンで利益計画をたてる際には、運行回数によって変動する変動費として扱うことができます。

 このような考え方をすると、小売業における店舗コスト(設備関連費や水道光熱費など)といったものでさえ、長い管理期間でみると変動費化してくるわけです。

 このような能力の大きさによって変動する固定費は中期的にみるとすべて変動費化してきます。(ちなみに管理会計の教科書では、このような費用はキャパシティーコストという固定費に分類されています)

 要は、管理目的と管理期間を踏まえて、変動費や固定費は柔軟に考えればよいということです。

 いずれかに決定しなければならないなどと硬直的に考える必要はないわけです。

 以前も申しましたが、「管理会計に決まった形はない」のですから。


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