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メンタル・ウェルネス・トレーニング
- 2009/04/29(Wed) -
 このブログで何度かご紹介しました志賀一雅先生監修の新しいトレーニングプログラムが開発されました。

 文部科学省委託事業としての実施とのこと、政府も現代人の心のケア、あるいは脳力開発について、真剣に考えだしたということでしょうか?

 私自身は、受講したわけではありません。が、志賀先生のSRPセミナーを受講していますから、その内容には信頼をおけるのではないかと思います。

 ご興味のある方は、こちらにお問い合わせ下さい。

 志賀先生の一ファンとしてのご紹介でした。


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分社経営という思想
- 2009/04/28(Tue) -
 皆さんは、分社経営ということをご存知だろうか?

 節税や賃金決定の柔軟性などといった消極的なことではなく、人がその奥深くに持っているパワーを解放し、事業に喜びを見いださせ、人を幸せにする、そんな目的での分社のことです。

 15年ほど前、分社経営で極めてユニークなグループを形成しておられる大陽工業グループ(太陽ではなく大陽)の酒井社主がお出しになった本「分社、ある経営感覚」という本を読みました。

 新しい事業が一定の規模になったら、強制的に会社を分けることで成長してこられたグループです。

 現在グループ21社、総従業員数2,500人ですから、1社当たり100名強ですから、大きめの中小企業の集団というイメージでしょうか。

 ここで分社とは、人に「青天井」を与え、つまり全ての権限を与え、チャンスを与え、リスクを与え、そうすることで人の野性の力を人工的に引き出す、そんなことなのです。

 小さいからこそ、個が埋没しない、小さいからこそたくさんの役割を担わなければならない、小さいから不安定、そんな中からしか、経営者的人材は育たないということだと思います。

 この大陽工業の役員さんが昨年私のセミナーを聞きにきて下さいました。その時名刺交換させて頂いたご縁で、昨日酒井社主がお出しになった本「分社しよう、変わる世界の変わらぬ真理」をお送り頂きました。

 早速通読しました。

 今回の本は、分社のノウハウではなく、その基本にある考え方、酒井社主の独自の価値観に関することでした。

 そこには、今日の世界で起きている状況と酒井社主がずっと主張し続けておられる「モノ作り」についてのこだわりと思いが語られています。

 分社というような分権型の組織には、ひとつの大きなリスクがあります。

 それは、皆がバラバラになってしまうことです。

 それをつなぎ止めておくのは、「共通の価値観」つまり「理念の共有」です。

 「理念の共有」、しょっちゅう色んなところで言われます。しかしなかなか簡単ではありません。

 短い抽象的な言葉をいくら唱えても本当の経営者の気持ちは伝わりません。

 この本には、酒井社主が生まれ育ち、経営を行ってきた実体験をもとに、社主ご本人の語り口調で会社経営への思いが語られています。

 価値観を伝える努力、そして小さい組織で人の持てるパワーを引き出す。

 「スモール イズ ビューティフル」、私が大好きなもうひとりの経営者三枝匡氏の言葉です。

 私は、「スモール イズ エキサイティング」と言い換えてみようかと思います。


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プレジデント誌2009/5/18号(4/27発売)に掲載
- 2009/04/27(Mon) -
 プレジデント誌 2009/5/18号(4/27発売)に私の記事が掲載されました。

 タイトルは、「なぜ利益率=収益力と考えると間違えるのか」です。



プレジデント2008.5.18号→プレジデント社サイトへ


 例えば、売上高対経常利益率で、単純に会社間の優劣をつけようとすることがあります。

 その単純比較、ちょっと待って下さい。本当にそれで良いのですか?・・・

 「静態的な数字と動態的な数字」「営業方針と損益構造」などの視点から数字の見方を平易に解説しています。

 是非ご覧下さい。


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食博でお点前
- 2009/04/26(Sun) -
今日は、ちょっとご案内です。

私が所属する、茶道裏千家淡交会青年部大阪西支部(50歳でも青年部、さすがに今年で卒業です)が、

2009年4月30日(木)~5月10日(日)にインテックス大阪で開催される食博で、お茶席をします。

実施は、この期間中の5月1日(金)の1日だけです。(他の日は他の支部担当)
もし、行かれる予定があれば、是非のぞいてみてください。

お点前は、「御園棚」の立礼です。

多分私もお点前させていただきますので、タイミング良くご覧いただけたら嬉しいです。


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株主総会
- 2009/04/23(Thu) -
 今年は、株を保有する投資先企業の株主総会になるべく参加するようにしています。

 このような悪い環境の中でこそ、各企業の戦略のあり方が問われるところですので、注目しています。

 今日は、積水ハウスの株主総会に行ってきました。

 積水ハウスは、早くから「持続可能性(環境・社会的側面とビジネスとの調和)」を意識した取り組みをしてきておられ、好感を持っていましたので、長期投資目的で株を保有しています。

 さすがにこんな環境下建設も不動産も極めて厳しく、ここ1年ぐらい大幅に株価が下落しています。

 国内市場が縮小する中で果たしてどのような戦略を掲げておられるのか、ということに興味が有りました。

 ひとことで言うと「環境重視の戦略」ということでした。

 具体的には、CO2の排出を大きく抑える家、里山を街に取り入れる5本の木計画などなどでした。

 率直に言って、物足りなさを感じました。

 国内マーケットは縮小し、おそらく今後も大きく成長することはありません。

 縮小しつつあるパイを競合社と取り合う上において、競争優位を作り出す戦略としては弱い、と感じました。
 環境対応は、競争戦略というよりも、競争に参加するための資格のようなものに既になっていると感じています。

 それから、事業立地の問題があります。

 少なくとも国内の住宅市場は縮小していく可能性が大きいわけですから、今後も成長を志向するのであれば、同業者との競争に明け暮れるだけでなく、新たな事業立地を模索する努力も必要ではないかと思うわけです。

 もともと積水ハウスは、積水化学の多角化事業がスピンアウトしてできた会社です。その積水化学もその昔日本酸素から飛び出しています。

 もちろん非常に難しい判断が求められます。が、果敢に挑戦していただきたいと思っています。


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久しぶりのセミナーでした
- 2009/04/22(Wed) -
 今日は久しぶりに東京でのセミナーに出講してきました。

 テーマは管理会計の基本に関することでした。

seminar20090422.jpg

 このテーマでのセミナーは、もうかれこれ15年ぐらい続けてやらせていただいている定番の結構人気のあるセミナーです。

 毎回改善を重ね、2年に1回ぐらい全面改定をしています。

 事後アンケートでの評価は、5段階評価で、全体の69%の方が”5”評価、22%の方が”4”評価、残りの9%の方が”3”評価で平均4.6でした。

 かなり良い評価で、気をよくして帰ることができました。

 以下は、参加頂いたある方のコメントです。

「管理会計について、考え方に始まり、基礎知識から演習に至るまで、幅広い分野を、限られた時間で網羅して下さり、体系的に理解することができました。
 随所に動画や音楽を取り入れるなど、受講者の興味を失わせないようにする工夫が新鮮で、好感が持てました。
 扱った範囲が広かったためかもしれませんが、多少、話題が拡散してしまった印象を受けました。各トピックが、管理会計の中でどんな役割、位置を占めるのか、を適宜紹介下さるとありがたいです。
 短い間隔で休憩を挟んで頂いたので、集中力を持続させて取り組むことができました。
 終盤、少し駆け足になった印象がありましたので、午前中にも演習を持ってくるなどして、初めの部分(注:業績管理会計の意義など)をはしょってもよかったのではないでしょうか。」

 非常に長文の感想を書いていただきました。

 このようなコメントをいただけることは本当に嬉しく、感謝の気持ちで一杯です。

 ちなみにこの方の評価は”4”でした。


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ゼロベースマネジメント革命(12)
- 2009/04/19(Sun) -
 以上のことを、もう少し具体的に説明してみましょう。

ZBB0421.jpg


 ディシジョン・パッケージ(DP)の1/3、2/3、3/3はそれぞれ、ある業務計画の「基準パッケージ(現行よりも20~30%少ない予算)」「増分パッケージ①(現行水準)」「増分パッケージ②(現行水準より更に高いサービス水準で追加のコストをかける)」に対応します。

 つまり、このケースでは、3つのディシジョン・パッケージでひとつのディシジョン・ユニット(DU)を構成していることになります。

 従って、原則として、各DUの基準パッケージ(1/~)が優先的にリスト上、上位にランクづけされることになります。

 また、戦略的に重要なDUの(2/~)や(3/~)が別のDUの(1/~)よりも上位にランクづけられることもあり得ます。

 ただし、同じDUの中で(2/~)や(3/~)が(1/~)よりも上位にランクづけられたり、(3/~)が(2/~)よりも上位にランクづけられることはありません。

 このようにして、ランクづけされた個々の必要費用を順に累計していき、予算枠を超えるひとつ前のパッケージまでが採用されることになります。

 このようなランキング表を作っておくと、期中において予算枠が変化した場合、採用されるパッケージは自動的に決定されることになります。つまり、予算枠が減少した場合には足切りラインが上に上がり、却下されるパッケージが自動的に決まり、逆に予算枠が増加した場合には、足切りラインが下に下がり、採用されるパッケージが自動的に決まります。


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二宮尊徳から改革を学ぶ(2)
- 2009/04/14(Tue) -
 二宮尊徳は、人々の心に訴えかけ、意識を変え、行動を変えさせることを基本としていました。

 行動を変える、その時の3本柱ががあります。

 「勤労」「分度」「推譲」がその3つです。

 二宮尊徳は、まず「勤労」を強調します。

 積小為大、小さな努力の積み重ねによってのみ、大きな収穫や発展が得られる。小事を疎かにしては、大事は為らない。と説きます。

 尊徳は農業を例えて説きます。

 種をまき、草を刈り、堆肥をやり、そんな毎日のたゆまぬ積み重ねの結果として、豊穣があるのだと。

 楽をして稼ごうという風潮があります。

 資金運用によって賢く稼ぐ、遊んでいてもお金が入ってくる仕組みを作る・・・「智恵で稼いで何が悪い」・・・

 皆がそれを追求しだしては、社会も経済も成り立ち得ません。

 育てる、作る、奉仕する、そのことの喜びを忘れたところから崩壊が始まるのかもしれません。

 また、こんなふうにも訴えます。

 「楽しみをみて直ちに楽しみを得んと欲するものは、盗賊鳥獣に等しい。人は勤労して後に楽しみを得ることである。」

 「富をみて直ちに富を得んと欲するものは、盗賊鳥獣に等しい。人はすべからく勤労して、しかる後に富を得ることである。」

 あるいは、

 「貧者は昨日のために今日つとめ、昨年のために今年つとめる。それゆえに終身苦しんでも、そのかいがない。」

 「富者は明日のために今日つとめ、来年のために今年つとめるから、安楽自在ですることなすことみな成就する。」

 「昨日のために今日つとめる」とは、つまり、借金によって楽しみをさきに得、その借金返済のために働く、それではいつまでたっても借金返済のために苦労することになる、という意味です。

 こんな具合に、一見当たり前のことを極めてわかりやすく説き、人々の意識を変えていきました。

 こんな”当たり前”のことができなくなった、そのことが今日の危機のひとつの遠因になっていそうです。


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二宮尊徳から改革を学ぶ(1)
- 2009/04/12(Sun) -
 4月2日に「徳こそが我々を救う」と題した記事を書きました。

 内村鑑三著「代表的日本人」を読んで、今日の経済危機について感じたことを記しました。

 それ以来「道徳」ということが非常に気になっています。

 「道徳によって経済を立て直す」???、非常に興味深く感じていました。

 同著の中で、代表的日本人のひとりとして取り上げられている二宮尊徳について、ある書物を読みました。

 「世界に誇る日本の道徳力、心に響く二宮尊徳90の名言」(石川佐智子著、コスモトゥーワン)

 経済との係わりで見た場合、資本主義経済の論理とはかなり異なった主張、場合によっては正反対の主張がなされています。

 にもかかわらず、不思議となじみ深い、そんな第一印象でした。

 まず、改革に取り組む際の基本的な姿勢として、経済悪化の原因を、「心田」の荒廃に求めます。

 つまり、人々の心が荒廃し、怠惰に走り、不道徳に行うことが原因であるということです。

 従って、中心になるのは、人々の心と行動を変えること、即ち「心田開発」でした。
 
 そして、心田開発のための基本においたことは、「至誠」つまり真心です。

 至誠を表現する方法は、「行動」、ここでは、自ら退路を断って支援する、そのために私財を投じました。

 逆境のなかにあって、苦労して手に入れた家、田畑を全て売り払い、それによって得た資金を、村の建て直しに投じるなど、自ら行動することで態度として示したわけです。

 二宮尊徳は、心田が荒廃するに到った、原因として搾取するばかりで、有効な手をうつことを怠った為政者の失敗を厳しく追及しました。

 経営不振の企業において、経営者が自らの行動を変えることをせず、まず従業員に叱責する、それも抽象的な言葉で、、、そんな場面に出くわすことがあります。

 そんな企業に限って、既に従業員の心は経営者とともにはありません。「己」を捨てきれない経営者の元には、同じように「自分が、自分が」の社員ばかりが育つことになります。

 理路整然とした美しい戦略がそこにあっても、それを実行する人はそこにはいません。


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ゼロベースマネジメント革命(11)
- 2009/04/09(Thu) -
4.ZBBの仕組みの概要

 販売分析業務、生産計画業務、受注業務、福利施設メンテナンス業務・・・業務ごとに翌年度の業務計画(ディシジョン・パッケージ)を作成することが基本となります。

 その際、個々の業務ごとに、最低3つのパッケージが作成されることになります

 ひとつ目は基準パッケージ、これは当該業務を現行の20~30%程度低いコストで行う場合の業務計画です。

 2つ目は増分パッケージ①ですが、現状を是とした場合の業務計画です。

 3つ目は増分パッケージ②、現行よりも更にコストをかけ、サービス水準を向上させることを前提とした業務計画です。

 尚、代替パッケージとは、現行業務を現在と異なった方法で実施しようとする業務計画です。代替パッケージについては、必ず検討することを要します。
 そして、不採用の場合には、各パッケージの代替案欄に不採用の理由と合わせて概略を記す必要があります。
 採用する場合には、基準パッケージは廃止となり、代替案は新たに新規パッケージとして提案されることになります。

 廃止パッケージについては、各パッケージに当該業務を全廃した際にどのような影響があるかを予想し記載することになります。
 このように、基準パッケージ、代替パッケージ、廃止パッケージを強制的に作成させるところにゼロベース予算と言われるゆえんがあります。特に基準パッケージを強制的に作成させる意義は大きいと発案者である、ピアー氏は述べています。

 尚、増分パッケージ①は、基準パッケージから見た追加コスト、増分パッケージ②は増分パッケージ①に更に追加される追加コストが計上されることになります。

 以上のように、個々の業務全てについて、基準・増分①・増分②・代替・廃止各パッケージを作成し、全体の中で優先順位を明らかにして、並べることになります。
そして、予算枠を超えた位置に置かれたパッケージが却下となり、予算枠の範囲内に納まるパッケージのみが次年度実施される業務計画となります。


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世界天文年
- 2009/04/05(Sun) -
 今年は世界天文年、世界各地でイベントが開催されています。
 →世界天文年2009ホームページ

 私の高校時代の同級生で岡山の美星天文台の綾仁一哉君が企画委員をしています。

 彼のすすめで、世界天文年2009日本委員会公認のイベントを開催することになりました。
 → Kozu29,cherry blossom and stars in Kozu shrine(リンクが切れていたら、下の画像をご覧下さい)

サイトのイメージ


 大阪市内の夜桜会場(高津の宮)で私が所有する少し古い望遠鏡-今は廃業してしまった伝説の日本特殊光学製の10センチシュミットカセグレン式反射望遠鏡(写真は、自作フード世界天文年ヴァージョンを装着したところ)-を使って、花見客に土星と月を見てもらうことになっていました。

IMG_1201s.jpg


 日時は昨日4月4日18:00~21:00

 ほぼ日本全国が悪天候に泣かされました。

 ここ1週間、昨日のみが悪天候でした。

 残念でしたが、準備のプロセスを仲間とともにとっても楽しませて頂きました。

 世界天文年のイベントは今後も続きます。
 皆さん、是非お近くのイベントにご参加下さい。


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徳こそが我々を救う
- 2009/04/02(Thu) -
 内村鑑三の「代表的日本人」(岩波文庫)を読みました。
 随分以前に一度読んだような気もしますが、今月の文芸春秋の記事に触発されて再読しました。

 今日の経済危機を踏まえて読むとおもしろい主張がたくさんありました。

 (立憲制に変わり)封建制とともに、それと結びついていた忠義や武士道、また勇気とか人情というものも沢山、私どものもとからなくなりました。ほんとうの忠義というものは、君主と家臣とが、たがいに直接顔を合わせているところに、はじめて成り立つものです。その間に「制度」を入れたとしましょう。君主はただの治者にすぎず、家臣はただの人民であるにすぎません。もはや忠義はありません。憲法に定める権利を求める争いが生じ、争いを解決するために文書に頼ろうとします。昔のように心に頼ろうとはしません。
(上杉鷹山の章、53ページ)


 我々の時代には、「封建制」は悪い意味で使われます。西洋的立憲民主主義を絶対的価値とする前提があるからです。制度に完全なものはありません。封建制もそれが圧制者によって行われる場合はもちろん悪しきものです。が、立憲民主主義という次善の体制にが通いにくいのも事実のようです。

 真心は慈愛を生む、慈愛は知識を生む。真心さえあれば、不可能なものはない。役人は、民には母のように接しなければならない。民をいつくしむ心さえ汝にあるならば、才能の不足を心配する必要はない。
(上杉鷹山の章、61ページ)


 戦後教育は、学識のみを重んじました。人間としてのあるべき道を教えることを決定的に怠ってきたように思えてなりません。

 (藩主からある村の建て直しを命じられた二宮尊徳は)数ヶ月の間、村民とともに過ごし、一軒一軒たずね、生活ぶりを注意深く観察しました。そのうえ、土質、荒れ具合、排水、灌漑の設備などを詳細に調べあげ、荒廃した地域を興すに足だけの、十分な判断を下すための情報を、すべて集めました。
(二宮尊徳の章、86ページ)


 なんと徹底した現場主義でしょう。公共事業を行う政府、改革を進めようとする経営者、この姿勢は十分でしょうか?(もちろんコンサルタントも!)

 まことに救済する秘訣は、彼らに与える金銭的援助をことごとく断ち切ることです。かような援助は、貪欲と怠け癖を引き起こし(中略)貧困は自力で立ち直らせなくてはなりません。
(二宮尊徳の章、86ページ)


 なんとも厳しい言葉です。道徳力を経済改革の要素として最も重視していました。保護や一時的な援助では根本的な問題解決にはならない、自助できる力を身につけさせなければならない、ということなのです。
 そして、二宮尊徳は、このことを自らの行動で示しました。

 ぜいたくな食事はさけ、木綿以外は身につけず、人の家では食事はとりませんでした。一日の睡眠はわずか2時間のみ、畑には部下のだれよりも早く出て、最後まで残り、村人に望んだ苛酷な運命を、みずからも耐え忍んだのでした。
(二宮尊徳の章、88ページ)


 (数千の領民が大飢饉によって餓死寸前にあったとき、飢民を救うために直ちに城の倉庫を開く鍵を渡すように求めた尊徳に対して、「殿様直筆の文書がなくては」と拒絶する役人に対して)
 「よろしい、そのかわり、今から殿様直筆の許可状が到着するまでの間に、多くの飢えた領民の餓死を招くことになります(藩主は江戸にいた)。領民を忠実に守るべき身の我々は、領民が食物を断たれているように食を断ち、使者の帰るまで、この役所のなかで当然断食をして待たなくてはなりません。そうすることで人々の苦しみが、多少なりともわかるでありましょう」と伝えました。
 (中略)
 お役所仕事というものは、無駄な手続きを経なければならないので、その間に苦しんでいる人たちへの救済が手遅れになってしまうのです!
(二宮尊徳の章、102ページ)


 何も役所に限ったはなしではありまえん。企業においても、幹部の意思決定が遅く、現場がどんどん荒廃していく姿を見る機会があります。誠に悲しい気分にさせられます。

 この本には、他に「西郷隆盛」「中江藤樹」「日蓮上人」についての章があります。また機会があればご紹介したいと思いますが、共通して言えることは、「道徳」「慈愛」など「心」を中心に据えているということです。

 マックス・ウェーバーは「勤勉を徳と心得る」ことが資本主義精神の神髄であると語っています。かつての勤勉、誠実などといった美徳を失い、拝金主義に陥ったことが今日の危機を招いていることは間違いありません

 低年齢層に「お金の教育」をしようと主張するむきもあります。その前にやるべきことがあるように思えてなりません。


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